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暮らしのレポート

2016.04.28

コストとデザインのバランスをとって理想を実現した、 住まい手とともに成長する注文住宅

江別市・Aさん宅
アイランドキッチンとダイニングテーブル。フローリングには表情豊かなアカシア材を使用

江別市内の閑静な住宅地に、2016年春に完成したAさん宅。玄関を抜けると、眼前には大きな吹き抜けのあるリビングが広がります。「吹き抜けによって面積以上の広さに感じられるんですよね。これは想像以上でした」とAさん。

梁や天井には、独特の木目が美しい道産カラマツが使われており、空間に味わいをプラスしています。カラマツの地産地消をすすめる三五工務店ならではの提案です。

ダイニングテーブルに座るAさんの視線は、次に横長の連窓へ。窓の外では、中庭に太陽が降り注いでいます。「ここに座って、中庭を眺めている時間がとても好きですね。思いきって窓を横長にして、外の景色をたくさん取り込めるようにしてよかったです」

中庭自体もAさんの強い希望で実現したもので、そのためにコの字型プランを採用しています。性能やコスト面においては箱型に軍配が上がりますが、理想の暮らしを追い求めるのも注文住宅の醍醐味。三五工務店ではコストとデザインのバランスをとりながら、建て主の思いを見事にまとめ上げました。

中庭に植えられたばかりの木も、まだ小さなお子さんも、時とともに成長していきます。Aさんご夫妻のライフスタイルも、これから数十年先まで不変ではないでしょう。「だからつくり込みすぎないこともテーマにしました。今は最低限の床、壁、扉。今後の状況に応じて増やせばいいですし、それを楽しんでいきたいです」。

Report by Replan
キッチンから見たリビング・ダイニング。壁にはビニールクロスを使用してコストダウンを図るとともに、将来的にタイルや木板を張るなどの楽しみを残している
8畳超の吹き抜けを設け、明るく開放的なリビングに。照明は梁の側面に分散配置。それぞれを上下に向けることにより、夜間のリビングをさまざまな表情に演出できる

家全体が把握できる見通しのよい空間デザイン。梁や天井などには道産カラマツを使用し、塗料には木目の美しさが際立つものを選んだ
2階から見下ろす階段スペース。吹き抜け上部の窓によって明るい屋内空間に
1階左奥にある和室。床に座りながら中庭を眺められる高さに窓を配置している
「子どもを遊ばせたり、バーベキューなどができる空間がほしかった」とAさんが切望した中庭。石張りと人工芝を組み合わせ、今後はウッドデッキも設置予定で、多彩な表情を持つ屋外プライベート空間に
ガルバリウム鋼板と道産トドマツ羽目板でまとめたシックな外観。カーポートの奥に中庭が見える