
札幌市西区の住宅街に建つKさん宅。傾斜地のため、鉄筋コンクリート造の地階の上に木造の1・2階が設けられた、3階建てのお住まいです。地階の玄関から入り、階段で1階へ上ると、和のテイストで満たされたリビングが登場。片流れの勾配天井から吊り下がる提灯の先には、大窓をいっぱいに埋め尽くす山の姿が。「自然のそばで暮らしたくて、グーグルマップの衛星写真を使い、山の際にある土地を探しました。ここに決めたのは、本当に庭のような距離感で山を楽しめそうだったからです」とKさんご夫妻。
Kさんは現在、三五工務店に現場監督として勤務しており、奥さんは住宅設計をしていた経験があるため、設計はご夫妻主導で進められました。テーマは山の景色を上手に取り入れること、そしてミニマルであること。「床面積を小さくすることで、建設費も暖房費も抑えられます。小さいのに収納に多くの面積を割くのもどうかと思い、収納は最低限としました。そのためミニマリストの本を買って、暮らしの参考にしているところです(笑)」と奥さん。
三五工務店に勤めて6年目のKさんは、「木材をはじめとした素材への強いこだわりに共感しました」と入社の理由を語ります。自邸でも構造材には道産カラマツ、フローリングには下川町産ナラの無垢材を活用。さらには薪ストーブや、それを囲む札幌軟石の壁など、木・鉄・石を組み合わせた素材使いは、三五工務店が得意とするところです。時とともに味わいを増す住空間と、四季折々の姿を楽しませてくれる自然に包まれた環境で、ご家族の暮らしも温かく、穏やかに育まれていくことでしょう。
Report by Replan








