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暮らしのレポート

2018.09.28

旗竿地を活かし、 リゾート感を品よく取り入れたのびのび楽しむ家

札幌市西区・Sさん
南東向きのリビング・ダイニング。下川町産タモの無垢材を使用したフローリングは、明るく柔らかな雰囲気

札幌市西区の住宅地に2018年3月に完成したSさん宅。表の道路から駐車場を兼ねた通路へ。そこを抜けると、広々とした庭の奥に2階建ての家屋が佇んでいます。

竿付きの旗のような形状から「旗竿地」と呼ばれる土地は、道路に面していないなど、よいイメージを持たれないことも。しかし、Sさんご夫妻はここに出会った瞬間、一目惚れしたそう。「道路から離れ、プライベート感があるのがいいですね。人通りを気にせず、庭で子どもと遊んだり、バーベキューもできますから」。少し見方を変えれば、旗竿地はファミリーがのびのびと暮らすには絶好の空間とも言えるのです。

そんな敷地でご夫妻が実現したかったのは、リゾート感のある家。「2人ともハワイなどの南国リゾートが大好きなので、日常にもその雰囲気を取り入れたかったんです」と、三五工務店の設計担当者には、まず旅先で撮った写真などを見せながら内外観のイメージを伝えたといいます。

長く暮らしていくなかで好みのテイストが変化した場合にも対応できるよう、基本は白を基調としたシンプルな空間で構成。そこに各要素が散漫に見えないように相談しながらリゾート感を肉付けし、全体のバランスを整えていきました。

また、リビング・ダイニングからウッドデッキ、さらには庭へとつながる屋内外の一体感も強く意識。明るく広がりのある住空間が生まれました。「休日にはリラックスしながら、まさにリゾートにいるような感覚で子どもたちと一緒に楽しく過ごしたいです」。

Report by Replan
キッチンの腰壁は、白塗りの木壁にしてリゾート感を上品に演出。キッチン奥にはパントリーを配置。主張しすぎない場所に色鮮やかな壁紙をセレクトし、遊び心のある空間に。このターコイズブルーの壁紙は1階トイレにも使用
ダイニングから見たリビング。テレビ台の背面は、道産カラマツの木壁に。白を基調とした空間のよいアクセントになっている
テレビ台の裏手には、リゾートホテルの本棚をイメージした見せる収納スペースが。書籍やご家族の写真などが収められている
デスク3台を収容したワークエリアは、お子さんの勉強やご主人の仕事などに活用。LDK隣接ながら、間仕切りで半個室となっており、落ち着いて作業に取り組むことができる
1階フロアは、屋内からそのままウッドデッキにつながるイメージでデザインされ、とても開放的な空間に
1階デッキから2階バルコニーにかけてのウッド使いでアクセントをつけた外観。デッキの一部はバルコニーが屋根となり、多少の雨でもバーベキューなどを楽しめる。また、隣家との間に壁を設けプライベート感を高めている