
札幌市西区の住宅地に2018年3月に完成したSさん宅。表の道路から駐車場を兼ねた通路へ。そこを抜けると、広々とした庭の奥に2階建ての家屋が佇んでいます。
竿付きの旗のような形状から「旗竿地」と呼ばれる土地は、道路に面していないなど、よいイメージを持たれないことも。しかし、Sさんご夫妻はここに出会った瞬間、一目惚れしたそう。「道路から離れ、プライベート感があるのがいいですね。人通りを気にせず、庭で子どもと遊んだり、バーベキューもできますから」。少し見方を変えれば、旗竿地はファミリーがのびのびと暮らすには絶好の空間とも言えるのです。
そんな敷地でご夫妻が実現したかったのは、リゾート感のある家。「2人ともハワイなどの南国リゾートが大好きなので、日常にもその雰囲気を取り入れたかったんです」と、三五工務店の設計担当者には、まず旅先で撮った写真などを見せながら内外観のイメージを伝えたといいます。
長く暮らしていくなかで好みのテイストが変化した場合にも対応できるよう、基本は白を基調としたシンプルな空間で構成。そこに各要素が散漫に見えないように相談しながらリゾート感を肉付けし、全体のバランスを整えていきました。
また、リビング・ダイニングからウッドデッキ、さらには庭へとつながる屋内外の一体感も強く意識。明るく広がりのある住空間が生まれました。「休日にはリラックスしながら、まさにリゾートにいるような感覚で子どもたちと一緒に楽しく過ごしたいです」。
Report by Replan





