
玄関を開けると石張りの廊下がまっすぐ延び、奥まで進むと空間が一気に広がって、道産カラマツの柱と梁に支えられた吹き抜けの大開口から太陽の光が降り注ぐ─。そんな物語を感じる空間で暮らしているのは、Hさんご家族です。2人目のお子さんが生まれる前の2017年にアパートから越してきて6年目を迎えました。
「リビングやダイニングにいると、光と木に優しく包まれる感覚で、とてもいごこちがいいです」と奥さん。設計・施工を担った三五工務店では、美しさと性能が共存するプランを重視しており、「開口は広いですが、真冬でも寒くて困ったことはないですね。石張りの廊下にも床暖が入っていて足裏まで暖かいですし、逆に夏になると石のひんやり感が気持ちいいんです」。
リビングとダイニング・キッチンは、スキップフロア仕様。壁を用いずに一体感を保ちながら、それぞれを独立した空間として仕切っています。「子どもたちはこの段差と回遊動線を使って、登ったり走ったりと、たくさん遊んでいます(笑)」。
庭にはリビングと高さをそろえたウッドデッキがあり、屋外まで横方向のつながりが意識されています。一方で縦のつながりを担うのは、リビングとダイニングにある2つの吹き抜け。「リビングを見下ろす景色が美しくて好きですね。2階で洗濯物を干しているときに1階にいる子どもたちが見える楽しさや安心感もあります」。横と縦がつながり、どこに誰がいてもその声や姿を感じながら暮らせる住まいで、ご家族の物語は未来へとつながっていきます。
Report by Replan










