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暮らしのレポート

2022.06.28

1階を貫く廊下と2つの吹き抜けにより、家族それぞれの物語が横と縦につながる家

札幌市・Hさん
大開口のあるリビングとダイニングは、スキップフロアで緩やかに分けられている。「子どもたちはこの段差を使って遊んでいます(笑)」

玄関を開けると石張りの廊下がまっすぐ延び、奥まで進むと空間が一気に広がって、道産カラマツの柱と梁に支えられた吹き抜けの大開口から太陽の光が降り注ぐ─。そんな物語を感じる空間で暮らしているのは、Hさんご家族です。2人目のお子さんが生まれる前の2017年にアパートから越してきて6年目を迎えました。

「リビングやダイニングにいると、光と木に優しく包まれる感覚で、とてもいごこちがいいです」と奥さん。設計・施工を担った三五工務店では、美しさと性能が共存するプランを重視しており、「開口は広いですが、真冬でも寒くて困ったことはないですね。石張りの廊下にも床暖が入っていて足裏まで暖かいですし、逆に夏になると石のひんやり感が気持ちいいんです」。

リビングとダイニング・キッチンは、スキップフロア仕様。壁を用いずに一体感を保ちながら、それぞれを独立した空間として仕切っています。「子どもたちはこの段差と回遊動線を使って、登ったり走ったりと、たくさん遊んでいます(笑)」。

庭にはリビングと高さをそろえたウッドデッキがあり、屋外まで横方向のつながりが意識されています。一方で縦のつながりを担うのは、リビングとダイニングにある2つの吹き抜け。「リビングを見下ろす景色が美しくて好きですね。2階で洗濯物を干しているときに1階にいる子どもたちが見える楽しさや安心感もあります」。横と縦がつながり、どこに誰がいてもその声や姿を感じながら暮らせる住まいで、ご家族の物語は未来へとつながっていきます。

Report by Replan
建物南側にある広々とした庭には、最初はウッドデッキだけがあり、入居後にデッキまわりに石を敷いて、木を植えてと、お子さんたちとともに少しずつ成長中。暖かい季節には、ご家族そろってウッドデッキでランチタイムを楽しんでいるのだとか
南面ファサードの下川町産カラマツの羽目板は、6年の歳月を経て味わい深い色に。経年変化する美しさを末長く楽しめるのが自然素材の魅力
吹き抜けと南向きの大開口によって、明るく開放的なリビングが実現。13帖という面積以上にゆとりが感じられる
タモ無垢材の床が美しいダイニング。吹き抜けを生かして上に延びるカラマツ材の造作棚が印象的
古いレンガを加工したグレーのタイルは、タモ材をふんだんに用いたキッチンの程よいアクセントに。「レンガは汚れがあまり気にならず清掃もしやすいです。キッチンツールはこの色に合わせてモノトーンでそろえています」 
玄関から最も遠い庭まで一気に見通すことができる、10mほどの石張り廊下
トイレ、バスルーム、洗濯機などを広くて明るいスペースにまとめた2階の水まわりは、まるでホテルのよう。バスルームはガラスで間仕切り。「開放的ですし、子どもたちが入っている様子が見えるので安心感もあります」
2階の寝室。まだお子さんが小さいため、ご家族4人で布団で眠っているそう。右手の扉の奥には2.5帖のウォークインクローゼットを配置
2階に洗濯機があるため「洗濯物はそのまま2階の吹き抜けの周囲に干しています。とても便利ですよ」。ダイニング上に位置する手前のキャットウォークがある吹き抜け部分は、将来的に子ども部屋などを設けることを想定して設計されている
2階ホールからリビングを見下ろした様子。太陽光に照らされた木、石、緑の自然素材が美しい
白を基調に、カラマツ材のルーバーをアクセントにしたシンプルな外観。ルーバーは2階浴室の目隠しにもなっている。カーポートには車2台を収容可能