プライバシーを守るウッドデッキと
効率的な家事動線を実現する土間収納

お子さんが生まれることをきっかけに家づくりを考え始めた20代のSさんご夫婦。
旦那さんが独身時代から住んでいた1LDKのアパートにそのまま夫婦で暮らしており、もっと広い賃貸物件への引っ越しも検討したそうですが、広さを求めると家賃が高くなるため、新築を建てることに決めました。
当初は他社で規格住宅を建てる話を進めていたものの、2つの悩みがあったそうです。
ひとつは、通勤の都合で地下鉄の徒歩圏内を希望していたものの、想定している家を建てられる広さの土地が予算内で見つからなかったこと。
もうひとつは、規格住宅のデザインに納得はしたものの、即断できるほど気に入っていたわけではないこと。
そんな悩みを抱えていたときに偶然、三五工務店の事務所の前を通りがかったご夫婦。
奥さんの職場に三五工務店で家を建てた先輩がおり、その方から気密性の高さやデザイン性の良さをおすすめされていたことを思い出し、飛び込みで事務所へ。
「そのときに対応してくれたのが設計担当の蝶野さんでした」
その打ち合わせから2週間ほど後に設計スタッフがプランを提案し、ご夫婦は「それを見て初めて、自分たちの暮らしのイメージがわきました」とのこと。
そこから三五工務店との家づくりが始まりました。
設計スタッフと話し合いながらつくり上げる理想の暮らし
最初に話を進めていたハウスメーカーでは、「話をする相手が営業担当の人で、間取りなどの具体的な話はあまりできませんでした。私たちも家づくりのことは分からなかったので…」と、土地を含めた予算も考慮して規格住宅を選ぶ流れになったそうです。
「具体的に理想の家をイメージできていたわけではありませんが、規格住宅だと当然ですが自分たちの希望どおりにはならず、このまま家を建ててよいのか迷っていました」
三五工務店では、設計スタッフが直接要望を伺い家づくりを行うスタイルなので、そこで改めて自分たちの暮らしについて考えるきっかけになったそう。
その中から「趣味のアウトドアのアイテムをしまえる土間収納がほしい」「家族みんなが自然と集まるリビングにしたい」などの想いをもとに、設計スタッフが暮らし方について想像を膨らませてプランに反映。
打ち合わせを重ねる中でご夫婦の暮らしの希望をさらに反映してブラッシュアップしていきました。
ご夫婦は「デザインだけでなく住みやすさを考えた時、蝶野さんに直接相談できたのはすごく助かりました」とのことで、プランづくりはスムーズに進みました。
角地を最大限に活かしたプランづくり
難航していた土地探しは、幸運にも同設計スタッフの縁がつながり、以前担当した家のオーナーさんがご自身の駐車場スペースの分譲について三五工務店のアフターメンテナンス担当に相談していたタイミングだったため、その土地を紹介できました。
ご夫婦が希望される地下鉄徒歩圏内の敷地で、しかも通勤で使用する路線という嬉しい偶然も重なり購入を決定。
約40坪のコンパクトな土地ではありますが、角地で日当たりや風通しが良く、敷地の2辺が道路に面していることで家のプランの自由度も高くなります。
Sさんご夫婦は車を2台停められるスペースを希望されており、それに適した方向に玄関を向けることがプランづくりの始まりになりました。
おうちキャンプができるウッドデッキ
リビング・ダイニングについてご夫婦は、お子さんが大きくなったときも「帰って来たら必ず顔を合わせられるように」と1階を希望していました。
それに伴い設計スタッフは、1階居住スペースの道路に面した側に、中が見えない程度に隙間を空けた木塀を設置。
さらにダイニングと木塀との間にウッドデッキを設けることで道路から距離をとり、リビング、ダイニングともに周回からの目線が気にならないよう工夫しました。
なお、このウッドデッキは、アウトドアが好きなご夫婦に合わせて「おうちキャンプができるように」と設計スタッフが提案したもので、広さは約10平米あり、コットやテーブルを置くのにも十分。
ウッドデッキの1/3が庇に覆われているため、天気も気にせず過ごせます。
暮らし始めてから数ヶ月ですでに「何度もここで焼き肉をしています」と、家族のお気に入りの場所に。
天気の良い日にはキャンプチェアを出してパスタを食べたりと、軽食もここで楽しんでいるそうです。
ほどよく西日を取り込むリビング
プライバシーの面から、1階居住スペースの大きな窓は、ウッドデッキに面した掃き出し窓だけ。
その代わり、リビング内にスケルトン階段を設け、その箇所を吹き抜けにすることで、2階の大きな窓から明るさを確保しています。
この敷地で最も広い西側からうまく光を取り込むことも設計スタッフが大切にしたコンセプトのひとつ。
強くなりがちな西日も外の木塀やスケルトン階段の吹き抜け越しに入るため、適度にやわらかい明るさに。
またウッドデッキ側の庇が長めなことも、夏の日差しを防ぎつつ、冬の低い太陽の光をしっかりと採り込む効果につながっています。
「季節や時間によって光の入り方が違うので楽しいです」と奥さんが言うように、それぞれの窓から十分な採光を得るための計算された配置になっています。
土間収納を活用した効率の良い家事動線
プランづくりを進めていた頃、「図面だけでイメージがつかないところは、三五さんのモデルハウスに何度も連れて行ってもらって確認していました」というご夫婦。
キッチンも実物を見ながら、見た目の高級感が気に入ったグラフテクトのシステムキッチンと、造作のカップボードを採用。
カップボードの上の棚は扉なしのシンプルな形に。ここには「眺めるのが趣味」という旦那さんのウィスキーボトルが並べられ、見せる収納として活用されています。
このキッチンでご夫婦が「便利」と口をそろえるのは、玄関や土間収納とつながる家事動線。
アウトドア好きのご夫婦がキャンプ道具などを置きたいと希望していた土間収納をさらに有効活用できるよう、設計スタッフは玄関とキッチンをつなぐように配置しました。
「玉ねぎやじゃがいもなどをまとめ買いしていたときにそのまま土間へ置けるし、キッチンからすぐに取りに行けてスムーズです」
この大容量の土間収納にはアウトドア用品や食料品の他、靴や上着、ベビーカーまですっきりと収まっています。
ちなみにこの土間収納は旦那さんのご希望で、スーツケースを横に倒して置けるよう棚の最上段の奥行きを広めにしています。
ただ広くするのではなく、出し入れの使い勝手を考慮して、土間を三五工務店の標準仕様より20cm低くすることで天井までの高さを確保しているのは設計スタッフの工夫。
この天井高は「玄関へ入ったときに家がより広く感じる」という効果にもつながっています。
また設計スタッフは、キャンプ道具を片付けた後に手を洗えるよう、玄関横に隣のトイレと兼用の洗面台も提案。
道具の汚れなどの色移りにも配慮し、陶器を採用しています。
快適に過ごせるプライベート空間
2階はご夫婦の寝室や子ども部屋、浴室があるプライベートな空間。
1階と同様に効率的な家事動線が意識されており、脱衣室・洗濯機から物干し、ウォークインクローゼットがつながる配置になっています。
廊下や各部屋の天井もあますところなく活用し、アイアンバーを取り付けてあるので、どれだけ洗濯物が多くても干す場所に困ることはありません。
西日が通路へまっすぐに入ってよく乾く上に、2階で洗濯が完結するため、急な来客があっても安心です。
「リビングに家族が集まる家にしたい」というご夫婦の想いから、2階各部屋のスペースは最小限ですが、快適さも大切にしています。
リビング同様、天井あらわしで頭上を少し高くしているのもその要素のひとつ。
また天井あらわしは「木のぬくもりを感じる家にしたい」というご希望を受けて設計スタッフが提案したものでもあり、「上を見ると木があるのは、自然を感じられて嬉しいです」と奥さんのお気に入りに。
壁は基本的にクロス貼りですが、ご夫婦の寝室は壁の一面だけアクセントで道南スギの板張りに。
さらに、奥さんのワークスペースやメイクスペースに使用できる造作のテーブルも用意し、ほどよく木が使われた落ち着きある空間になりました。
おうち時間を楽しめる心地よい生活空間
もともとカフェに行くのが趣味で、賃貸アパートに住んでいたときは「あまり家にいなかった」というご夫婦。
当時は暑かったり狭かったりしたこともあり、特にお子さんが生まれてからは落ち着かなかったそうですが、今は家での時間を楽しめるようになったそうです。
「ダイニングでのんびりご飯を食べたりコーヒーを飲んだりしているだけでもカフェ気分です」
以前は「いずれ引っ越すだろうからと物を増やさないようにしていました」というご夫婦ですが、新居ができてからは「家の雰囲気に合う家具や小物を選ぶのが楽しくなりました」とのこと。
今は幼いお子さんが遊べるようにリビングの家具が最小限ですが、いずれはローテーブルなどを置く予定で、「リビングでものんびりご飯を食べたりしたい」と奥さん。
広い白壁に「プロジェクターで映画を映して観るのも楽しそう」と、リビングでやってみたいことの想像がいろいろとふくらみます。
これからも思い思いのことをしながら家族が一緒にいられる、リビング中心の理想的な暮らしが続きそうです。