Housing
三五工務店の家づくり

Design Policy
設計思想

Materials素材

たとえば、法隆寺。現存する世界最古の木造建築を目の前にして、「美しいけれど、新しければもっといいのに…」と思う人はいないはずです。住宅でも、経年劣化ではなく、経年“進化”を楽しみたい。長い時間の積み重ねによって、少しずつ味わいを増す空間でありたい。そのために用いるべき建材とは? 答えは、世の東西で存在感を放つ古き良き建築物にありました。木、石、鉄など、先人たちが使い続けてきた「素の建材」=「素材」を上手に取り入れることで、竣工時が美しさのピークとはならない「時とともに育つ家」を建てる。それが、わたしたちが掲げるコンセプトの大きな柱です。

なかでも、Made in 北海道の素材を積極的に使用しています。フローリングの無垢材には、道北・下川町のナラ、タモ、カバ。構造材や羽目板などには、10年以上前からカラマツを使ってきました。美しく強度があるカラマツは成長も早く、林業の効率的な循環を生み出すことができる理想的な木材のひとつです。1棟1棟の家づくりが、少しでも北海道の元気につながることを願って、木材のほかにもレンガ、塗り壁のゼオライト、外壁に用いるガルバリウム鋼板など、大半の材料は道内から高品質なものを入手。「この家は、北海道の素材でできている」という誇りや安心感も、居心地の良さに通じると信じています。

もちろん、「新建材」と呼ばれる材料を活かしたほうが、毎日の暮らしが快適になる部分もあります。例えばキッチンの床には、石のテクスチャーを模したPタイルを使うと、手間もかからず足元が冷えることもありません。また、建具などは道外のメーカー品も活用しつつ、空間に合わせて職人の手でつくる造作家具もご提案。美しく、使い勝手が良く、末長く居心地の良さが持続する住まいを、適材適所の素材選びで実現します。

Designデザイン

デザインでまず心がけているのは、内外観ともに素材の特徴・質感・機能を最大限に引き出すこと。不必要なラッピングはせず、時とともに味わいを増す素材の表情を活かした空間づくりを行います。また、ファッションと同様、多すぎる色を組み合わせようとすれば、どうしても散漫な印象になってしまうもの。メインとなる色と素材は3つ程度に絞り込み、全体に統一感を出したうえで、「ここは遊びましょう」というスペースには、ネクタイの色のようにアクセントカラーを。洗練と個性を両立させた空間を創造します。

そして、もうひとつ。どんな大好物でも、食べ過ぎると飽きてしまいます。それと同じように、木の温もりがお好きだとしても、床・壁・天井のすべてを木で覆い尽くしてしまうと、過剰になってしまう可能性も。素材を上手に組み合わせ、居心地の良さが持続する空間を追求します。「耐久性」という言葉は、構造や機能だけではなく、デザインにも関わるものなのです。

以上のように、住宅のデザインで大切なのは「引き算」だと考えています。さまざまなアイデアや要素の集合体からロジカルに引き算をして、整理整頓をしたうえでアクセントの足し算をする。経験豊かな設計スタッフがしっかりアジャストさせますのでご安心ください。もちろん、勝手に進めるわけではありません。どのような空間がお好きかを事前にじっくりヒアリングいたします。雑誌やウェブなどでお好みの空間が写っている写真などがあれば、ぜひお見せください。すべてを共有したうえで、ともに目標に向かって歩んでいきましょう。

Performance性能

建設費と燃費のバランスを考え、消費エネルギーを極力抑えた、高性能な家づくりをお約束します。燃費を良くするための基本として、断熱・気密性能、庇(ひさし)や窓の位置とサイズ、間取りの方位などを検証しながら設計を進めます。北海道の厳しい冬でも暖房エネルギーをできるだけ抑えられるように、ダイレクトゲイン(窓からの日射熱を壁や床に蓄熱して、夜間に放熱させる暖房方式)も重視。もちろん、暖房・給湯の検討にあたっては、お客様に最良の選択をしていただけるよう、熱源ごとの特徴をしっかり説明しながらご提案します。

また、これからの時代背景を考慮して「小さな家」にも注目。空間構成や居心地の観点から「小さな家」を新しいステージに引き上げられるよう日々研究しています。コンパクトでジャストサイズの住空間には、エネルギー効率を最大化できるというメリットもあるためです。さらに将来を見据えると、カーシェアや音楽・映画などのサブスクリプションサービスのように、「買わない戸建て」も今より一般的な選択肢になる可能性があります。そのような意味では、住宅のハードウェア的な性能だけではなく、常識に捉われない自由な発想で、「暮らしの質を高めるために住宅にできること」=「性能」を追求してまいります。