
「50代を迎えた今、残りの人生を家族と思いきり楽しんで過ごしたくて、家づくりを決意しました。この辺りは街も近くて、山も近い。静かなのもいいですね」と、リビングの窓から市街地を見下ろすのは、札幌中心部でバッグ専門店を営むKさん。宮の森の高台にある土地を運よく入手した瞬間から、この絶景をどのように家の中に取り込むかを最優先で考えたといいます。そのためには1・2階ともに窓をふんだんに設けたいところですが、開口部と断熱性能はトレードオフの関係。家づくりのパートナーである三五工務店とともに、じっくりと理想のかたちを探っていったそうです。
同社といえば、構造材のカラマツをはじめ、床材のタモやナラなど、木目の美しい道産材をリーズナブルに用いるのも大きな特徴。Kさんは「生まれ育った北海道が大好きなので、やはり道産材を使って家を建てるのは嬉しいし、安心感がありますね」と、やさしい表情で室内を見渡します。
設計から施工まで、一貫して信頼を寄せることができたそうですが、なかでも設計担当者からの「住宅は時代の経過に耐えられるものを」というアドバイスには感激したそう。長年店舗づくりを手がけてきたKさんは、気づけばトレンド感のある建材やデザインを提案していたようで、「そんな私にしっかりブレーキをかけてくれました(笑)。数十年後も住みやすい家づくりという視点は、とても説得力がありますよね」。眼下に広がる絶景のみならず、まだまだ長い人生を望むことのできる「眺望の家」が完成しました。
Report by Replan







