【美瑛町】BIEI Tiny House／宿泊施設

お住まいは東京にありながらも、ご趣味の写真の撮影で年に何度も北海道に訪れるお施主様より、ご自身のセカンドハウスとして、また不在時には宿泊施設としても活用できるコンテナハウスをご検討される中で、私たち三五工務店が同グループで展開するアウトドアホテル「TENAR」の取り組みにご興味を持っていただき、ご相談をいただきました。

移動を前提としたコンテナという特性にも着目し、建物全体は木板仕上げで設計。
外観および室内天井には道南スギの羽目板張りを採用し、壁にはカラマツの針葉樹合板、床にはナラの無垢フローリングを用いるなど、室内外ともに道産木材をふんだんに使用しています。
コンテナハウスでありながら工業的な印象を抑え、周囲の自然と調和する佇まいを意識しました。
三五工務店が得意とする木の経年変化による美しさを見据え、時間とともに風景の一部となっていくことを大切にしたデザインです。

限られた空間の中でも、「食事・眠り・くつろぎ」といった日々の暮らしに欠かせない機能に加え、洗面や入浴までを無理なく配置。
当初からご要望のあったテレワーク用の作業スペースは、ダイニングテーブルと兼用しながらウッドデッキへとつながる大きな窓辺に設けました。
また、造作ベッドを備え付けた寝室の一面には大きなピクチャーウインドを配置し、どちらも室内にいながら四季の移ろいを感じられる、開放感のある贅沢なスペースとしています。

その他ソファやキッチンをはじめ、空間に合わせた造作家具はすべて職人の手仕事によるもの。
細部まで丁寧につくり込まれた仕上がりが、空間全体にやわらかな温もりをもたらし、コンテナハウスでありながらも、いごこちのいい暮らしが実現しました。